奥歯がないと・・
投稿日:2022年7月27日
カテゴリ:スタッフブログ
こんにちは。院長の千田です。
奥歯を抜歯した後、そのままにしている方はいませんか?奥歯のように見えないところであれば、そのままでもいいのかなと思ってしまうのかもしれませんが、そのような状態で放置すると、かみ合わせが狂って、体のバランスまで崩れてしまうこともあるのです。
1.噛み合う歯が伸びてくる。
上下の歯は、咬み合うことによって伸びて来ずそこに留まっています。上下どちらかの噛み合う歯がなくなると、今までかみ合っていた歯が伸びるように動いてきて歯肉を噛んでしまったり、ぐらぐらして抜けてしまうこともあります。
2.隣の歯が倒れてくる。
歯は常に前に動こうとする性質があります。歯がないと、その部位を補おうとして後ろの歯が前に倒れてきます。斜めになってしまった歯は汚れがたまり虫歯や歯周病になりやすくなります。治療も難しく、抜かなければならなくなる場合もあります。
3.奥歯がないと出っ歯になる。
奥歯は顎やかみ合わせを支える重要な柱になっています。奥歯が無くなると噛み合わせが低くなり、前歯が強くぶつかるようになります。その結果、前歯が外に倒れて徐々に出っ歯になってしまいます。
4.発音がしにくくなる。
奥歯がないと話す時にそこから息が漏れてしまい、ラ行が聞き取りにくい発音になります。噛み合わせの高さが変わることで舌の位置や頬の筋肉の位置が変わり、話にくくなることがあります。
5.かみ砕くことができず、胃腸に負担がかかる。
奥歯を1本失うことによって噛む力は30%~40%も低下してしまいます。歯によって食べ物をしっかり噛み砕くことができないため、胃腸に負担がかかってしまいます。年齢が若いうちはそれほど負担にはなりませんが、年齢とともに胃腸への負担は大きくなります。
6.顔の形が変わる。
片方の奥歯がなくなることによって、噛み癖が付いてしまいます。奥歯がある方ばかりで噛むようになり、顔の周りにある噛む筋肉の太さが変わってきます。噛める方の顔は張りがあり、噛めない方の顔は張りがなくなり年を取ったような顔になります。そのため左右の顔が違って見えてしまいます。
7.体のバランスが崩れる。
奥歯がなくなり噛み合わせのバランスが崩れることによって、体のバランスも崩れることがあります。顎は奥歯と顎の関節によって位置が決まります。奥歯がなくなることによって、顎の位置が変わってしまい、体全体が歪んでしまい、平衡感覚が失われてしまうこともあります。
8.認知症のリスクが上がる。
顎の筋肉や顎の神経は頭や脳に直接つながっています。奥歯でしっかり噛むことによって脳は刺激を受け、活性化します。それによって認知症のリスクを下げることができます。また、成長期の脳の発育にも奥歯でしっかり噛むことは重要です。
9.瞬発力が失われる。
瞬間的に力を入れるとき、奥歯で食いしばることによって体の体幹を固定します。奥歯で食いしばれないと体のバランスが崩れ、瞬間的な力を出すことができなくなります。
抜歯した奥歯をそのままにせず、インプラントや入れ歯、ブリッジなどで治療しておくことはとても大切な事です。
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