タバコと歯周病
投稿日:2022年6月25日
カテゴリ:スタッフブログ
院長の千田です。
今回はタバコと歯周病についてのお話です。
タバコを吸う人は、吸わない人に比べて3倍も歯周病になりやすく、2倍も多く歯を失っているという報告があります。また喫煙本数と比例して歯周病が重症化することもわかっています。
では、どうしてタバコが歯周病を悪化させてしまうのでしょうか?
1.ニコチンは歯周病菌と戦う白血球の機能を低下させてしまう。
2.歯肉に酸素や栄養を供給する血管を収縮させてしまう。
3.歯肉を修復するために必要な繊維芽細胞の働きがニコチンにより抑制される。
4.歯と歯茎の境目にある溝の中の酸素が不足し、酸素が大嫌いな歯周病菌にとって繁殖しやすい環境を作ってしまう。
5.唾液分泌を低下させ、自浄作用が十分に行われなくなる。ヤニが貼りつきプラークが付きやすくなる。
タバコを吸われている方は上記の理由で歯肉が腫れにくく出血もしないため歯周病の発見が遅れます。気づいた時には歯がグラグラで、治療をしても傷が治りにくく改善が難しくなる可能性があります。
今や日本人の8割が感染していると言われる歯周病。タバコを吸われている方は、なおさら注意が必要です。歯を失ってしまう前に歯科受診をして定期的なクリーニングを心がけましょう。
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