歯肉退縮とは
投稿日:2022年7月12日
カテゴリ:スタッフブログ
こんにちは。歯科衛生士の悦淵です。
皆さんは、「歯肉退縮」という言葉を聞いたことがありますか?
歯肉退縮とは、歯の根っこが露出している状態のことを指します。
正常な歯の根っこは、歯肉に覆われていますが、歯肉退縮によってむきだしになってしまうことで冷たいものや熱いものを食べたり、歯ブラシが少しあっただけでも鋭い痛みを感じやすくなってしまいます。
以下の項目は歯肉退縮のサインです。一つでも当てはまるようであれば、歯医者での治療が必要な可能性があります。
・食事の際、歯にしみる。
・歯がぐらつく
・歯が長くなったように感じる
・食べかすがよく挟まる
・歯茎付近がしみる
・歯茎付近に虫歯ができる
☆歯茎が下がる原因☆
・歯周病・歯肉炎
歯肉退縮の最大の原因は歯周病の進行です。歯周病は歯を支えている顎の骨が溶けてしまう病気です。顎の骨が溶けてしまうと歯茎の位置も下がります。そのため歯の根っこも露出してしまいます。
・ブラッシングのしすぎ
意外な原因かもしれませんが、歯磨きをしっかりしすぎると歯肉退縮の原因になることがあります。強い力でブラッシングをしたり、必要以上に長い時間の歯磨きで歯肉にダメージを与え歯肉が弱ったり、歯の表面のエナメル質を破壊してしまうことがあります。また、歯磨きが不十分であれば磨き残しができてしまい歯周病の発生・進行の原因となります。
適切な歯磨きを行うためには、歯科医院を受診し歯磨き指導を受け、定期的にチェック(歯科検診)をしてもらうことが大切す。
・咬み合わせ・不正咬合
物をかんだ時に力が均等に分散されず、一定の歯や歯茎に負担をかけてしまうことがあります。
この負担が、継続的にかかると歯周病が進行することで歯肉が退縮してしまいます。また歯並びによっては、本来とは違った生え方をすると歯冠が長くなってしまうこともあります。
歯肉退縮の原因はたくさんあります。
そのため、歯肉退縮を起こさないように日ごろから歯周病予防、適切なセルフケアが大切になってきます。歯周病は進行に気づきにくいです。ご自身で気づくのは難しいかもしれません。定期的に歯科検診を受けることが大切になってきます。
セルフケアだけではなく、プロによるケアも行うことで歯と歯茎をしっかり守っていきましょう。
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