TCHとは
投稿日:2022年6月9日
カテゴリ:スタッフブログ
こんにちは。院長の千田薫です。
6月といえば虫歯予防デーが注目されますが、最近多いのは虫歯は無いのに噛むと痛い、歯がしみるという症状の方です。その場合、TCH(Tooth Contacting Habit)が原因の可能性があります。日本語にすると「上下歯列接触癖」
通常、人は安静時には上下の歯が離れています。食事や会話の時に歯は接触しますが、その時間は1日およそ20分とされています。これらのタイミング以外も上下の歯が無意識のうちに接触することで、お口周りの筋肉や顎関節、歯、歯周組織まで徐々に疲労していき、やがてそれが虫歯のような痛みや知覚過敏、噛んだ時に痛いというような症状として現れるようになります。
セルフチェックをしてみましょう。
①姿勢を正しくして正面を向きます。
②力を入れずに上下のくちびるを軽く接触させます。
③今、あなたの上下の歯は接触してますか?
この時、上下の歯が接触していたらTCHありです。下を向き集中して作業する時間の長い方、持続的にストレスを感じている方がなりやすいようです。
無意識に行っているため本人が気づきにくいTCH。この癖を直すために有効なのが貼り紙です。「力を抜く」「リラックス」などと書いた紙を目に付く場所に10ヶ所以上貼り、それを見たら上下の歯が接触しているかチェック、接触していたら鼻から大きく息を吸い込み、口から息を吐き、身体全体の力を抜きます。これを繰り返すことでTCHの癖に気づき、歯が触れたら離す習慣が身に付きます。
当院でも、TCHの改善指導を行っておりますので、気になる方はお気軽にご相談ください。
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