薬の副作用による口腔内の影響
投稿日:2022年7月29日
カテゴリ:スタッフブログ
こんにちは。歯科衛生士の悦淵です。
前回は歯磨きのコツについて書かせていただきました。今回は「薬物性歯肉増殖症」についてです。
皆さんは、薬物性歯肉増殖という言葉をきいたことがありますか?
歯肉は薬によって腫れることがあります。
原因となる薬物は、下記のようなものがあります。
・フェニトイン(抗てんかん薬)
・カルシウム拮抗薬(高血圧治療薬)
・シクロスポリン(自己免疫疾患)
長期的な服用によって、薬物性歯肉増殖症の発症のリスクがあると言われています。それ以外にも、口腔内が不衛生になる状態になると起こりうると言われています。
薬物性歯肉増殖症の症状としては、下記のようなものがあります。
・歯肉の肥大
・歯肉の増殖
歯肉の肥大が悪化すると、歯を覆いつくしてしまう場合や歯が歯肉に押されて位置がずれてしまうこともあります。症状に合わせて歯肉の切除なども行う外科処置を行う場合があります。
症状が悪化すると口腔内の衛生状態も悪化してしまうため、虫歯や歯周病も併発することも考えられます。
薬物性歯肉増殖症の治療としては、原因となる治療薬の服用を中止することです。ただし、中止できない場合もあるため、まずはお口の中の清掃を行いましょう。
今回は、薬の副作用によって起きる薬物性歯肉増殖症についてご紹介させていただきましたが、口腔内が不衛生な方はより起こりやすいと言われています。一度歯科医院を受診し、検診を受け口腔内の健康を守りましょう。
■ 他の記事を読む■