歯周病と全身疾患
投稿日:2022年7月7日
カテゴリ:スタッフブログ
こんにちは。歯科衛生士の悦淵です。
前回は、歯周病について書かせていただきました。
今回は、なぜ歯周病が命にかかわる病気に関係しているのか、歯周病が全身へ及ぼす影響について書かせていただきます。
皆さん、歯周病が全身の病気と関係があることを一度は聞いたことがあると思います。実際、歯周病は口腔内だけに炎症を引き起こすものではありません。心臓病や肺炎などの命かかわる病気を引き起こすリスクがあるのです。
歯周病が全身へ影響する原因
歯周病は、歯茎や歯を支えている骨に炎症を引き起こします。その際に炎症性物質が沢山生成されます。これがお口の中だけでなく、血流にのって全身へと広がると、血管を始めとしたさまざまな病気に影響を及ぼします。
炎症性物質による影響
炎症性物質は、血統を下げるインスリンの働きを悪くさせたり(糖尿病)、早産・低体重児出産・肥満・血管の動脈硬化(心筋梗塞・脳梗塞)にも関与しています。
また、歯周病菌の中には、誤嚥により期間しから肺にたどり着くものもあり、高齢者に死因の原因でもある誤嚥性肺炎の原因となっています。歯周病菌のひとつP.ℊ菌が持つたんぱく質分解酵素はアルツハイマー病を悪化させる可能性があると言われています。
歯周病を口腔内だけでなく、全身へも影響を及ぼす怖い病気です。気づかない間に歯周病になり、なにか症状があって久しぶりに歯科医院にいったら進行していた。なんてことが多くあります。定期的な検診・クリーニングが大切になってきます。久しく歯科医院へ受診していないという方、時間をみつけていらしてください。
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