矯正中に歯が揺れる?知っておきたい3つのポイント|盛岡KT歯科・矯正歯科

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日本矯正歯科学会認定医/日本口腔外科学会認定医

矯正中に歯が揺れる?知っておきたい3つのポイント

投稿日:2025年3月26日

カテゴリ:スタッフブログ

歯列矯正中に「歯が揺れている気がする…」と不安に感じる方は少なくありません。歯が動く仕組みを理解しておくと、安心して矯正を進めることができます。今回は、矯正中の歯の揺れについて、知っておきたい3つのポイントを詳しくご紹介します。

1. 矯正による力で歯が動く仕組みとは?

矯正治療では、ワイヤーやマウスピースを使って持続的な力を歯に加え、少しずつ歯を動かしていきます。しかし、歯は単独で動くのではなく、周囲の組織にも変化が起こっています。
歯を支えているのは歯槽骨(しそうこつ)という骨と歯根膜(しこんまく)というクッションの役割をする組織です。矯正によって歯が押されると、以下のような変化が起こります。


* 歯が押された側(圧迫側):骨が吸収される
→ 歯根膜が圧縮され、歯槽骨が少しずつ吸収されて歯が動きやすくなる。


* 歯が引っ張られる側(牽引側):新しい骨が作られる
→ 歯根膜が引き伸ばされ、その部分に新しい骨が形成されることで、歯の位置が安定する。


このように、骨の吸収と再生を繰り返しながら歯が動いていくため、一時的に歯が揺れることがあります。これは矯正治療が順調に進んでいるサインとも言えます。

2. 過度な揺れや痛みがある場合は要注意

通常の矯正による歯の動きは問題ありませんが、強い痛みや大きな揺れを感じる場合歯周病など他の原因があるかもしれません。また力をかけすぎている可能性もありますので矯正中に通常以上の揺れや痛みを感じたら、早めに歯科医院に相談しましょう。

3. 矯正後は歯の固定が重要

矯正が終わり、歯並びが整った後も、骨の中ではすぐに安定するわけではありません。そのため、リテーナー(保定装置)を適切に使用することが重要です。矯正直後の歯は、周囲の骨や歯根膜がまだ安定しておらず、放置すると**「後戻り」**する可能性があります。リテーナーを正しく装着し、定期的に歯科医のチェックを受けることで、きれいな歯並びを維持しましょう。

 

矯正中の歯の揺れはほとんどの方に起こります

矯正中の歯の揺れは、歯槽骨の吸収と再生の過程で起こる正常な現象です。しかし、過度な揺れや痛みがある場合は、歯科医院に相談することが大切です。さらに、矯正後はリテーナーでしっかり歯を固定することで、後戻りを防ぎ、美しい歯並びを維持できます。
矯正治療について気になることがあれば、いつでもご相談ください。

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