妊娠時の歯科治療
投稿日:2022年8月9日
カテゴリ:スタッフブログ
こんにちは。院長の千田です。
前回は妊娠中の口腔ケアについて、お話しました。
今日は歯科受診時の注意点についてです。
受診の際には、妊娠中であることを歯科医に伝えてください。妊婦さんが使っても大丈夫な薬剤を使ったり、短時間で済む処置を行うなど配慮します。
また、もし妊娠糖尿病や妊娠高血圧症、貧血、おなかの張り、薬のアレルギーなどで産科の主治医の先生から注意をされていることがあれば、必ず歯科医にも伝えてください。歯科と産科が連携を取り、治療を進めることになります。
歯科では治療だけでなく歯石や歯と歯ぐきの溝の汚れを取るクリーニングなどもできます。また、みがきにくい部分の効果的なブラッシング方法を教えたり、歯の状態や歯並びに応じた指導もします。トラブルがあってから行くのではなく、定期的にメインテナンスを行い、何かあれば早期に治療を行えるようにしておくと安心です。
産後のママは忙しく、授乳やおむつ交換など赤ちゃん中心の生活になるので、どうしても自分のことは後回しになりがちです。なかなか歯科を受診する時間も取れなくなるので、今まで定期的に通う習慣がなかった妊婦さんも、ぜひ受診してみてはいかがでしょうか
妊婦さんでも、的確な治療を行うために、必要があればレントゲンを撮る場合もあります。通常の歯科で行うレントゲン撮影の放射線量は少なく、腹部からも離れているため、赤ちゃんにほとんど影響はありません。また、おなかを放射線からガードするためのエプロンも必ず着用します。受診の際には必ず妊娠していることを伝えましょう。
妊娠中でも歯科治療は可能です。
妊娠時は食生活の変化やつわりの影響でむし歯ができやすくなりますし、ホルモンバランスが乱れて、歯ぐきが傷みやすく、「妊娠性歯肉炎」になりやすい時期でもあります。気になる人はぜひ、歯科医院で診察を受けておきましょう。
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